ハロゲン化鉱物

蛍石

販売価格
16,800円(税込み)
在庫
1
商品コード
smj13019

商品詳細

この標本は、23mm x 18mm x 10mmの濃緑色の単結晶であり、この深みのある色彩は、かつて南アフリカのエメラルドとして取引された蛍石と同じ深い緑色を呈しています。

写真から観察されるように、結晶は全体的に半透明から不透明で、光の透過は限定的ですが、その濃密な緑色は非常に印象的です。結晶面は比較的明瞭で、蛍石特有の立方体または八面体に近い結晶形を示唆しており、一部には自然な成長痕や微細な表面の不完全さが見られます。特に、結晶の基部や縁には、母岩の痕跡や共生鉱物と思われる白っぽい部分がわずかに認められます。さらに、ブラックライトを照射すると、この蛍石は鮮やかな青紫色に強く蛍光し、その神秘的な魅力を一層際立たせます。

ナミビア中西部、Erongo地域に位置するTubusisは、蛍石をはじめ、石英、電気石、緑柱石、トパーズなど多様な鉱物の美しい結晶を産することで知られる鉱物産地です。この地域は、古い地質体であるダマラ造山帯の変成堆積岩類を基盤とし、それらを貫いて形成されたErongo花崗岩類と、その周辺に発達するペグマタイトが鉱物形成の重要な舞台となっています。

Erongo地域では、ゴンドワナ大陸の分裂に関連した白亜紀初期、約1億3300万~1億3200万年前の珪長質マグマ活動によって花崗岩質岩体が形成されました。マグマが冷却・結晶分化する過程では、石英や長石などが先に晶出する一方、結晶格子に入りにくい元素や揮発性成分が残液に濃集します。特にH₂O、F、B、Be、Liなどが濃集したマグマの最終残液は、通常の花崗岩とは異なる非常に特殊な化学環境をつくり出しました。

さらに冷却が進むと、揮発性成分に富む流体相が分離し、花崗岩内部に空洞が形成されます。この閉じた空間は結晶が自由に成長できるため、電気石、石英、緑柱石、トパーズ、蛍石などが自形結晶として発達することがあります。Tubusis産蛍石も、このような花崗岩質マグマの最終段階に形成されたペグマタイト―熱水系の産物として晶洞に発達しています。

和名:蛍石
英語名:Fluorite
産地:Tubusis, Namibia
サイズ:36.6mm×31.8mm×21.5mm 35g

化学組成:CaF2
結晶系:等軸晶系
色:無色、白、緑、青、紫など
光沢:ガラス光沢
硬度:4
条痕:白
劈開:完全
比重:3~3.2

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